代表中澤の日々の徒然
POST: 2012.07.18
日本の暮らし方
猛暑日が続く昨今ですが、先日こんな話を聞きました。
京都に在住の方が「昔は京都では夏は一階に寝てました」と言っていた。京都の夏は長野を絶する暑さなのだろう。
確かに一階にそんなスペースがあれば、そうした過ごし方は大正解である。
考えてみれば昔から日本は、ベットやソファー、そして洋服ダンスなどは存在しなかった。
ふとんは上げ下げし、押し入れにしまい、しまった後はその場を居間として使っていた。
その居間にはちゃぶ台と座布団が敷かれ、居間兼寝室の役割を果たす。固定した家具など一切なく、物が少ない生活をしていたおかげで、多様な変化に対応できる暮らし方ができた。
ひと間しかない長屋でも、用途を変えながら賢く暮らしていた。まさに日本人知恵である。
大きな敷地故に廊下や部屋をたくさんつくることができた西洋式住宅、に対して、限られた敷地で用途や目的の変化に対応できたことが日本式住宅なのだろう。
・・・今夜、僕も一階で寝てみよう。