代表中澤の日々の徒然

POST: 2013.06.21

家の性能

「住宅の価値」を考えた場合、数字的なものでは語れないと思っている。
例えば数字の良し悪しで、設計への奥深さや施工の技術、景観などの街づくりへの配慮、居心地などは測れない。
ただ、冷暖房のランニングコストを計算するには、数字的な「性能」は参考になることがある。でもこれだって単なる数字。お金が掛かる掛からないの目安にはなるが、暖かさを涼しさの感じ方は人それぞれ、どんなに断熱に優れた家をつくっても暑いと感じる方もいれば、寒いと感じる方もいらっしゃる。
それでも感じ方は千差万別としても、お金は掛からない方が良いですし、そういった温熱環境の性能はよくしておいた方が良いかもしれません。
ダイコクはそんなにエネルギー的な性能に拘っておりませんが、先日ある専門機関に熱損失係数(Q値)と言われるものを計算して頂きました。
これはあくまで計算によるものです。使用する断熱材やガラスのの仕様によって算出されます。施工性の確かさなどの「職人による施工の良し悪し」は計算にはもちろん入りません。
その熱損失係数をQ値と言います。簡単に言うと窓や壁から「戸外へ逃げる熱の量」という意味です。
ちなみに先日引き渡しをさせて戴きました家を計算しましたら、2.088・・・という「数字」でした。
この性能はまずまず省エネ的にいい数字だと考えています。
ご自宅がエアコンなどで冷やした部屋がすぐに暑く感じてしまったり、暖房を切った瞬間にその部屋が寒く感じてしまうなどということは、もしかしたらこのQ値が大きい値を示す家かもわかりません。でも先ほど述べたように人の感じ方、そして電気などのエネルギーコストも、その家の使い方で大きく変わって来ます。でも単なる「数字」も、悪いよりは良い方がいい・・・かもしれませんね。
耐震性能や温熱環境性能を「自然素材の家」だから・・・と言っておろそかにはしません。
明日は長野市西和田にて建前です。雨も上がる予定!
設計は田中敏溥設計事務所、乞うご期待です。