代表中澤の日々の徒然
POST: 2014.09.15
家は小さい方がいい
写真・川中島の家
家づくりにおいて「小さい」という言葉を聞くと、イメージだけでマイナスにとる方が多いように思います。実は家づくりにおいて「小さい」は深く大きな意味を持つ言葉だと思っています。
家は「大は小を兼ねる」ことは少ないと思います。
この仕事に就いたのが今から19年前のことですが、無知な自分は自分で考えることもなく、ただ人からの言い伝えのみでいろんなことを信じ切っていました。例えば「収納は広い方がいい」とか「天井は高い方がいい」とか・・・・
今となっては収納は小さい方がいいに決まっている。
天井も低い方がいい。
理由を話すと長くなるので割愛しますが、他に「子ども部屋」の定義なども。
家は小さい方がいい、すべてにおいていい。
ひとつひとつの部屋(空間)が狭いのが問題であって、広い空間をつくり上げれば小さいに越したことはない。将来的に費用がかかるメンテナンス、冷暖房などからくる家の燃費、家族の暮らし方まで・・・単なる収納部屋(とりわけ、要らないものが入っているだけの空間)みたいな空間をつくらず、しっかりとどの世代でも工夫して過ごせる空間があれば、それで十分。
冠婚葬祭が家ですることが減って来ました。
これというお客様が居なくなりました。
家族だけでもしっかり向き合えるような、仲良くなれるような家づくりを目指したいと思います。
家は小さくつくって、のんびり大らかに暮らせる空間が一番だと思います。そのために、きちんとした居場所を設計に盛り込みたいものです。