代表中澤の日々の徒然

POST: 2016.02.02

家づくりを通じて思うこと

「ごはんをつくる場所」そして「親子で立つ場所」として、家庭になくてはならない空間が台所。写真の台所は対面型に対して背面型といわれるかたちです。
ダイコクでは多く使われる手法です。ちょっと個室感覚があり落ち着いた空間になります。一番のメリットは対面型とちがい省スペースでつくれるので隣接するリビング(居間)が広く配置できることです。家族が集まる空間が広がり、昔ながらにちょっと独立感ある台所が心地良く感じられます。
そしてなによりも「火」を使うことも大切だと思います。電気式ではなくて、火を使い生活する「豊か」な感覚も大事にしたい部分です。
対面型とちがい子どもが視界から見えなくて不安・・・とか、お年寄りと同居だからコンロは不安・・・と思う方も大勢いらっしゃいます。もちろん「安全は」最重要な部分です、ご家族の事情や環境そして条件もありますのですべてのケースでお奨めはしません。でも背面型の台所やコンロは、昔から普通にあった空間です。「あぶないから、やめよう」ではなく「あぶないことがあるかもしれないから、こうしようよ」と台所に限らず、長い目での空間づくりに着目するようになればいいなぁと思っています。
家づくりという観点だけでも、人として何か「大切なことが失われすぎている」ような・・・上手に言えませんが「人が弱くなる方に向かっていっている」ような・・・そんな気がしています。