代表中澤の日々の徒然
POST: 2016.04.09
日本らしさ
2年前に長男とアメリカのアリゾナを訪れた。
昔から交流しているファミリーがあり、グランドキャニンを息子に見せてあげたいのもあり、わずかな時間だったがアメリカの家族とふれあった。
僕はもう3回目となる訪問だった。小さかった娘さんはもう中学生になっていてその成長ぶりに驚いた。アメリカは小さい頃からひとりで寝かせる、アメリカ独特の自立心を持たせるためだろう。やはりその娘も小さいころから自分の部屋を与えられており、寂しい顔をしながらも寝室へと向かい、ひとりで寝ていたものだ。
日本は川の字で寝る。
家族みんなで寝る。この事はいま世界的に認められているという。幼少期は特に共有し合う時間が実は大切で、逆にその方が自立心が大きくなってから出るのだという。
日本は国土の条件もあるが、家がコンパクトに出来ている。僕はとてもいいことだと思っている。昭和初期までは長屋とか貸家文化が定着しており、家族どころかご近所までも干渉しあって暮らしていたほどだ。
家族は共有することで、いっぱいの恩恵にあずかると思います。
同じ場所でご飯を食べたり、勉強したり、音楽聞いたり・・・とにかく一緒にいることで刺激し合える。家族の健康面だったり、子どもたちの精神的なことまで言葉がなくてもすぐさまわかりあってしまう。
学校は勉強を教えてもらうところで、躾けや礼儀や気遣うことなど教えるところではない。事が起きれば何でも学校のせいにして怒りだす親がいるが、間違いも間違いである。
お兄ちゃんが勉強していれば、自分もしたくなる。親が本を読んでいれば本を読む習慣がでてくる。子どもは確かに親を見て育つ。家族は共有しあうことにデメリットはひとつもない。なるべく共有する、一緒にいることが大切だと思う。だから少しでもリビングを広くしたい、テーブルを大きくしたいと思っている。なんでもそこでやればいい、快適な子ども部屋など毛頭要らない。
廊下をつくらず、引き戸で仕切る。
解放感があるワンルームのような家づくり。
ダイコクは展示場を建て方針を打ち出してから11年が経った。子ども部屋は将来仕切れるようにつくってあるお家も、今なお、一軒もそうした依頼がない。
お施主様の家族はみんな仲がいいし、そういうご家族のお子様はいい学校へもきちんと進学されている。
写真「篠ノ井の家」より