兄は田無に住んでいる。学生の頃はふたりで中央線の武蔵境で、６帖ひと間(1K)に４年間一緒に暮らしていた。

田無まで来たついでに、帰路、武蔵境に寄ってみた。

昔住んでいたアパートはそのまま残っており、生まれてはじめてアルバイトをしたコンビニも残っていた。親元を離れ、ある意味喜びでいっぱいの東京暮らしがここからはじまった。当時の時給は600円ぐらいだっただろうか、はじめて給与袋をもらったあの感動は今も忘れない。初任給よりも鮮明にその嬉しさを覚えている。

ともあれ、あれから30年近く経つ懐かしい街から、たくさんの元気をもらえることができた。