代表中澤の日々の徒然

POST: 2018.01.28

家の価値感は変わる

今年で50才。
平成4年に大学を卒業して、早いもので社会人26年目となりました。ダイコクに入って23年目ということになります。戸建住宅をつくりつづけて来ましたが、30代と今では僕自身も空間を見る目がかわっています。歳を重ねて来て思うのが、空間の落ち着き感や優しさ、文化的な奥深さを好むようになって来ました。
この業界に入ったころは、工法や性能や素材が主だった。確かに性能や素材は大切だと今も思うのだが、工法とか全くと言っていいほど自分には関係なくなっている。湿気や断熱の考え方がきちんとまとまっていれば、それでいいと思う。
今は空間の重さ、居心地の良さ、気持ち良いと思える場所づくりが設計の中で大切になっている。天井が高いのが良い・・・なんて感覚は30代の僕にも確かにあった、でも今は全くない。勉強すればするほど、経験すればするほど、歳を重ね謙虚になったり、やさしい気持ちが増した結果の変化なのだろうか。
子育て世代いうか初めて住まいをつくる時の感覚、そして将来的に歳を重ね経た感覚とは大きく変わると思ってまちがいない。一見、ダイコクの住まいは若い世代には面白くないのかもしれないが、その人の人生経験や感覚、歳の重ね方次第で「あとあと」更にご納得頂けると思っています。
年齢で価値観は変わるもの、だから謙虚で落ち着いたやさしい住まいを今後もつくっていきたい。