代表中澤の日々の徒然

POST: 2018.02.10

透湿する住まい

思い返せば今から13年前に、いまのショールームそして事務所が完成しました。ただ純粋に住むひとの健康だけを考えてつくりました。地球の環境問題とか、長野県の林業対策とか、エコロジーとかそんな大それたことは当初にはなくて、本当に純粋に健康を考えたことが出発点でした。
当時は高気密高断熱ということが出始め、その性能を追うがためにシックハウス症候群という住むにとに悪い影響をおよぼずことが社会問題にまで発展してました。まず始めに私がやりたかったことは、「透湿する住まい」をつくること。気密も理解できるし、断熱の大切さも理解してましたが、そのために悪い空気を閉じ込めたり、湿気が逃げないようでは絶対に良くない。まだ湿気を吸う断熱材がない頃、空気を循環させる通気工法を取り入れたのが始まりでした。その後、透湿する羊毛そしてセルローズファイバーが登場した結果、いまのダイコクの仕様が完成しました。今でこそ自然素材住宅という言葉が街中で聞こえるようになりましたが、善くないことに住宅建築会社それぞれによって意味合いが全くちがうところが不安なところです。
さて、本日も3組のお客様が来社くださいました。いよいよこれから設計にはいる方、既に着工し建前を目前に控えたお施主様、住宅用土地が決まりそうでこれから本格化する方々で、事務所そしてショールームをお使い頂くことができました。13年が経過する建物ですが、当時と全くブレていないからこそ価値ある場所として存在し続けています。
いいものは本当に長く使えます。