代表中澤の日々の徒然

POST: 2010.04.30

いろいろな家づくり

国交省の発表によると、2009年度の新設住宅着工戸数が77万戸に激減したとのこと。これは45年前の統計とほぼ同じ数字になる。

といっても、高度経済成長期のイケイケのアクセル全開の77万戸と、リーマンショック以降の時代が変わってのアクセルから足が離れた状態での77万戸とは、意味合いが全く変わることになる。

家をつくるのには、本当に良い時代になったと思う。業者数が減ることは残念であるが、きちんとした理念を持ち合わせている会社が今後生き残るからである。

高気密高断熱と言えばすぐそれを取り入れる会社。外張り断熱が良いといえばすぐに外張り断熱を取り入れる会社。デザイナーズ住宅と言えばすぐそれらに対応し、ソーラーが時代と言えばソーラーハウス的なものをすぐに作ってしまう会社がある。決してどれもいい家づくりのひとつであることに間違いはないが、流行りに乗る必要は全くない。逆にどんと構え、その会社の理念を表に出すことが今、住宅会社に問われているのではないだろうか。

同時に、住宅版エコポイントや長期優良住宅や住宅控除の拡大など税制面での優遇から、家づくりを急がせようとする動きもあるが、それよりもっと大事なことが家づくりにはあると思う。お施主様にはゆっくりと、もっと楽しむ家づくりを是非ご経験して頂きたいと思う。