代表中澤の日々の徒然

POST: 2010.08.05

木造伝統構法に触れて

以前から仲良くお付き合いをさせて頂いている工務店さんが、構造見学会を開催したので、設計担当者3人と共に見学に行って来ました・・・。

長野市の松代にある小坂建設さんが、長野市栗田にて木造伝統構法にて家をお建てになっている現場を勉強して来ました。所謂、釘や金物を使わずに、古くから伝わる技法で大工さんが柱を刻んで、それを組んでいく構法です。車窓から現場を見た瞬間から驚きの連続でした。

この日、長野市内でたくさんの住宅会社が構造見学会を開催されたことと思いますが、おそらく圧巻でしょう。小坂さんのやりたい事、思い、住宅建築に対するこだわり、大工の技への敬意が、無言のまま建っているその現場から、ひしひしと伝わって来ました。

現在ダイコクの工法は金物をつかった工法です。小坂さんから見れば本当の木造軸組工法ではありません。残念なのは現在の住宅建築会社のほとんどがその簡略化された金物工法で組んでいます。予算と工期などの効率性から、次第に時代と共に薄れてしまった結果です。

それにしても日本の木の伝統構法の凄さをはじめて肌で感じることができた。本当だったら、本来あるべき家づくりの姿なのだろう。大切なことを小坂さんから教えて頂きました・・・。

環境という言葉や流行をうまく利用した派手な住宅建築会社が存在する一方で、目立たないかもしれないが、本当に大切なものを残そうと大きなことに挑戦しようとしている立派な工務店の存在を知ってほしい。

ダイコクもそうありたい・・・。

小坂さんの社長さん、いい顔してたなぁ・・・。