代表中澤の日々の徒然

POST: 2023.01.28
メッセージ住まい・建築省エネ・環境設計

燻煙という自然素材

写真は先日引渡した軽井沢の家。床板には燻煙(くんえん)処理された国産杉を使用させてもらいました。薬品などを一切使用することなく、燻煙乾燥+天然乾燥のみの無垢の杉板です。燻煙とは・・・そうです、煙で燻すあの燻煙です。耐久性を自然とつくり出す古代からの知恵です。燻煙後は、じっくり天日干しするだけです。

無垢の床板は合板の床とちがって、隙間が出来たり、ねじれて割れることもあります。節もあります、調湿する生きた木材の自然な姿なのであたり前です。調湿性に加え、足の裏の感覚は何とも気持ちいいものです。燻煙処理なので過度に乾燥し過ぎることもなく、杉の良い香りも漂います。住むひとの健康に対する考え方、その手法や手間を考えると、節がどうの、色艶がどうの、割れがどうのとかは、小さいことに感じてきます。