POST: 2024.03.25
メッセージ住まい・建築省エネ・環境設計
焼杉の外壁
写真の外壁は、表面が炭状になるまで焼き焦がした杉の板、を採用した住まいです。
一般的には焼杉「やきすぎ」と専ら呼んでいます。
表面を焼くことで炭化させ、耐久性に富んだフリーメンテナンスに近い外壁材となります。高温多湿の日本の気候にとっては、先人たちの知恵、日本の文化です。
昨年こちらの住まいを建てさせていただいてから、問合せがチラホラといただくようになりました。こうして見ると建具の枠の木地色とも相性が抜群なので、締まった感じの外観になります。
意匠も大事ですが、環境にとってこうした間伐材の利用は環境に大きく貢献できます。またコーキングやノリみたいな化学製品も使用しないことも我々の考え方にはまります。
焼き方は三枚の板で煙突の空洞をつくり、下から上へと燃やしていきます。手間はかかるのですが、表面深く火が入り炭化させるので効率のいい焼き方です。
よくこの焼杉っぽく見えるサイディングを見かけますが、ほんものを使ってはいかがでしょうか。コーキングとかしない分、こちらの方が長持ちします。
日本の文化は、日本の街の景観に合うのです。