代表中澤の日々の徒然
POST: 2013.03.05
見えない仕事
昨日に引き続き、辰野の現場を紹介します。
今回の現場は床の下地材を斜めに張っています。床の下地はコンパネという合板を用いる業者がほとんどですが、ダイコクでは12ミリ厚の杉の無垢板を使用しています。屋根の下地も同様です。長い年月にも耐えられる耐久性や湿気の調湿効果、そして何よりも床に乗った感触がいい。合板よりは疲れない感じがします。
今回その事にプラスして、耐震性を考慮することになりました。それはこの下地材を斜めに張っていくことでより丈夫な水平力をつくり出しております。
山辺構造設計事務所の相談の元、今回はそのような床下地になっております。一般的に「三角」という形は非常に強い構造をつくり出します。三角形をたくさんつくることにより丈夫さが増すことになります。
仕上げの床材を張って完成してしまうと見えなくなりますが、大工の「手間をかけた仕事」がここにあります。
他にもダイコクでは断熱材を専門業者が施工します。通常、普通の業者は大工が施工するケースが多い中で、ダイコクでは断熱専門業者がきちんと施工しています。
どんな材料を使うか・・・は大切なことですが、それをどのように施工するか・・・はもっと大切なことだと思っています。どんないい材料を使っていても、どのくらい丁寧にそれを納めるかで、はじめてその「性能」が発揮されると考えております。
ダイコクは確実によりきれいな仕事をめざしております。
だから会社や組織を大きくしない・・・そう思っております。
この写真は現場から見える風景です。
辰野町小野、山とひとが近いまちです。
明日から「チルチンびと地域主義工務店の会」の研修で上京、そして山辺先生にもご挨拶して来ます。戻りは木曜日の夜に。
では!