長野県に住みながら実ははじめて黒部ダムに行ってきました。

完成して今年で５０周年ということで、この機会にと足を運んでみました。

予想の遥か上のこの景色と大きさにひたすら驚く。同じ建設業で働く私にとっては、信じられないことばかりの連続。

・・・本当によくつくった、終始万感の思いだった。

険しい地形、破砕帯と呼ばれる弱い岩盤の掘削、大量の水との戦い、昼夜のコンクリート打設そして大勢の殉職された作業員・・・よく「情熱」とか「使命」などという言葉を口にし使うが、僕のような者が軽々しく口にするような言葉では毛頭ない・・・と思うほど、本当にその言葉がすべての「現場」でした。

施工には、当時の熊谷組、間組そして大成建設などの伝統と実績を誇る土木の雄が担当された。その末端で命をかけてその使命にかけた作業員たちの土木魂に心からの敬意を持った。