代表中澤の日々の徒然

POST: 2009.08.12

心の繋がり

お盆休みを目の前にして、創立40周年の総括の意味も含め、社員全員で食事会を行った。

社員は家族でも友達でもない。

僕は社長に成り立ての時、社員同士は「仕事」をするための集団だと思っていた。もちろん総論的には間違いではないのだが、工務店という職場はそんなかっこいいドライな関係では何もできないことを今は感じるようになった。

家づくりという仕事は、多岐にわたる。設計図面等の技術的なことから始まり、お施主さまとのやり取りの一方で、建設現場での熾烈な職人との前向きな葛藤もある。そんないろいろな場面と遭遇する中で、それらを瞬時に解決させ、いい方向へ導くのがこの仕事。まさに人と人との仕事。

そんな日常業務で、大きな壁にぶつかるもある。僕の場合、そんな時ほど仲間の存在に助けられて来た、つまり共に戦う者同士の意思の疎通によるものに。社員はもちろんなのだが、ある時は職人さんに助けられたり、お施主さんに助けられたりすることもある。同じゴールを見ていている者同士だから、解決し分かりあえていけるのであろう。

社員と飲食を共にしながら語り合うことで、今日もまた少し絆が深まる。今どき、流行らないが家づくりは、ハートでやる部分が多い仕事だと改めて実感する。難しい仕事である反面、やりがいのある仕事に間違いない。これからこの先、どんな感動が待っているのだろうか。

携帯電話にネットやメール・・・そういった繋がりは便利な世の中をつくり出したが、その反面、忙しい世の中にもなってしまい、大事なものが薄くなったように思う。社員や職人さんとのコミュニケーションだけは、それこそ人間味あるハートの部分でゆっくりしっかり繋がっていたいと思う。交じり合うこと、顔をつき合わせることを忘れてはならないと思う・・・。