代表中澤の日々の徒然

POST: 2009.08.19

一服

普通のオフィスや工場では、休憩時間というのだろうか。我々工務店の現場では専ら「一服」、お茶の時間のこと。懐かしい響きですよね。

大体の現場で10時と3時に一服する。この一服の時間が僕と職人とのコミュニケーションをとるのに意外といい時間なんです。他愛もない会話からその人(職人)との信頼をはじめとする人間関係が築かれる。世間話から、仕事上の技術的な打合せまで含め、なかなか現場に行けない僕にとってお金では買えない貴重な時間だ。

今日も松代の現場へ行き、大工さんといろんな話をして来た。っというか邪魔をしていただけかもしれませんが・・・(汗)。みんな明るい性格。朗らかで解りやすい性格なのが職人さんの持ち味。なんとも云えない力強さを感じる。そしてたいへん長閑でもある。

長閑と言えば・・・

仕事である保育園に行ってその園長先生との会話にこんなのがあった。

・・・省略

「夏になってプールの時間がはじまり、髪の毛が長い子供がいたら昔はハサミで切ったやったものだけど、今はそんなことしたら、怒鳴りこんで来るお母さんがいるかもね・・・笑。いやー先生ありがとうございましたーなんて、電話頂いたもんだわ!」

車屋の友人がいて、車検の時に説明しないでたった何百円の修理をつい安全上良かれと思ってやってしまうと、あとから「聞いてない!」って言って怒られてしまうそうだ。

こういう人は、何十万円も何百円も同じこと、説明にないことをやっていいのか!とまたまた目くじらを立てるのだろう。こういう良心的な修理のおじさんがが、黙って何十万もする修理をするわけない。

今の時代、髪の話は過去の話としても、良かれと思ってやってしまったことや、お節介をやいてくれる方にすぐに目くじらを立てる。なんだか、忙しい世の中になってしまったように思う。相手に対しすぐに敵対心を持つようになってしまった感が否めない。

もうちょっと緩やかな時間が流れないものか。現場で職人さんたちとおしゃべりすると本心からそう思う。

これから選挙が始まるが、一番大切なのは「景気回復」じゃないんじゃないのかなぁ・・・。