代表中澤の日々の徒然

POST: 2009.09.08

引渡し前の現場にて

長野市川中島町の、ある現場を訪れた。

もうすぐあとわずかで引き渡しをする現場に、現場監督を務めた社員の姿があった。朝から夕方までその担当者は現場で最後の責任を果たしていた。

やすりを充てて建具の調整をしたり、クリーニング後の細かなキズや汚れのチェックをしていた。僕が話掛けても、ただうなずく軽い返事が戻ってくるだけで、最終の仕上げに集中する姿がそこにあった。

一見地味な仕事に見えるが、彼なりに半年間かかって築き上げた「思い」のある現場に、最後の愛情をかけていたのだろう・・・。

表面が固い合板の新建材に比べ、無垢材を使用する関係上、無垢材独特の性格がどうしても細かなところで残るもの。それを最後の最後まで丁寧に補修していた。

手前味噌は承知だが、頼もしく、うれしい風景だった。「ごくろうさん・・・」の一言を伝えて現場を後にした。