代表中澤の日々の徒然

POST: 2022.08.20

それぞれの肝

それぞれの住まいに存在する設計の肝。

先日ここ「箱清水の家」の肝を確認した。床から開口までの高さ、開口の位置や寸法、設計図面では図れない空間の気持良さ、どれもいい感じに、想像以上によく出来ていた。この空間の居心地が上手くいけば、申し分ない。

箱清水の家は密集地に建つ小さな住まい。昔から言っていることだが小さな住まいにデメリットはない。設計段階で細かな部分まで打ち合わせしないと家具の配置からはじまり、暮らし方が定まらない。開ける部分そして閉じる部分は神経を使う。閉鎖的になると圧迫感があるので開けるところは大胆に開ける。でも閉じるところがないと接近する隣と住みずらくなる。

空間の重さ、居心地、断熱性能、落ち着き、心地良さ、寝室での寝心地、耐震性能、消費電力、各部屋の具体的実用性、外観意匠、そして何よりも家族の関係・・・小さな家はメリットしなかい。僕もここに住んでみたい。