代表中澤の日々の徒然

POST: 2010.07.10

「子ども部屋」とは何か

「ひきこもり」や「少年犯罪」に「家庭崩壊」。もちろん自分を含めた日本人らしさや道徳、マナーに至るまで、問題点の中に住宅が関係するのは間違いないと思っています。

設計をしていて、まずお客様が「うちは子どもが2人いるから、子ども部屋を2つほしい」という。以前はその文句に何の抵抗もなかったが、今は必ずしも賛成はしない。

そもそも子ども部屋とは、何を目的とした部屋なのだろうか。

自ら勉強しない子どもに子ども部屋を与えても意味がないし、ましてや親が勝手につくった「勉強部屋」に入りっぱなしにさせることに、親は安心するが果たして子どもは気持ちのいいものだろうか。

子どもは子ども部屋で勉強しない。

子どもは子ども部屋と称された部屋で、寝るだけにした方がいいように近頃は思うようになった。ベットと最小限の洋服掛けがあれば十分だと思う。

それより、家族みんなが集まる大きな居間やテーブルやちゃぶ台を充実させた方がいい。究極、2階なんて思い切って仕切りがなくてもいいくらい。ひろーい空間のあちこちで、家族みんながそれぞれで楽しめる空間がやっぱりいい・・・。