代表中澤の日々の徒然

POST: 2010.07.07

常設展示場を持つことは「本気」を持つこと

意外と展示場を持っている工務店は少ない。

毎月の経費とイニシャルコストがかかる。でも5年前に僕はこの住宅展示場の建設に踏み切りました。明確な「ダイコクの家」をきちんと見てほしいからである。ダイコクの「基準」を見てもらいたかったのである。

以前はどうしていたかというと・・・お客様の家を借りて完成見学会をやっていた。今も少しだけ、たまにやらせては頂いている。でもお客様にお願いする方も、されるお客様の方も・・・気は引ける。できたばかりの家を他人やご近所に見せてしまうことへの不安が、やはりつきまとう。

いい家だから、他に人に見せたい!なんておしゃってもらえるのは本当にありがたいが、真っさらな家に入りたいと思うのは、当然だと思う。思いがこもったできたばかりの家・・・それを考えると、いつも本当に展示場として貸して頂くことに感謝でいっぱいだったし、毎回申し訳ない気持ちでいっぱいでもありました。

今、思うと展示場を会社の敷地内に建てて本当によかったと思う。

①ダイコクの商品、思いやコンセプトを明確に伝えることが出来る。

②県産材などの経年変化も含め、木の質感や色合いの変化などがお客様にご覧納得いただける。

③完成見学会ではないので、出来たばかりのお客様の家を借りる「申し訳なさ」がない。

④常設、しかも会社の敷地内に建てたので、いつでも誰でもお越しいただくことができる。

⑤間取りの考え方、建具の高さ、木の種類、天井の高さ、明るさ、サッシの大きさなど等身大でわかる。

⑥メーカーと違い、現状に反して「豪華」につくってないため、「実際」の仕様が一目でわかる。

などなど挙げれば切がない。

大きな投資をした分、その経費はどうなのか?という疑問もある。展示場をつくれば、それなりに家具や電化製品などのコストもかかった。でも展示場を総合展示場に出すだけで、毎月100万ほどの経費がまずはかかってくる。それだけでも大きな違いである。

展示場をつくったお陰で、わかり易い家づくりが出来ているし、かけがえのないOBのお客様ともこうして出会えた。一番は、展示場により、そこに証拠がある以上、うそのつけない家づくりが出来、信用を得る中で重要な要素だったのかもしれない。

仲間の工務店の社長さん達にも、展示場建設を相談されると僕は必ず 「やったほうがいい」 と応える。

商品に対する社長さんたちの「本気」を表すのも、ひとつの営業方法だと思っているから。