代表中澤の日々の徒然

POST: 2023.07.07
メッセージ設計

台所の印象

住まいにとって、やはり台所は特別な場所だと思う。

小さいころ、母がご飯をつくる背中をみて育った。小さな小売り店で漆器の販売の仕事をしていた母の帰宅時間は夜の7時半ごろだっただろうか、それから家族のご飯をつくってみんなで食べた。今思うと母の背中や、ご飯をつくるいつもの普段の景色が、暮らしにおいては重要な役割というか、家族にとって安らぎだったというか・・・。遅い時間なのに誰も文句を言わないし、逆にやさしく見守るように食事ができるのを待った。そして楽しいご飯の時間だった。

今は対面なり背面なり、お母さんのご飯をつくる様子がわかる。昔のように台所という部屋で籠ることがない。台所に立つ母親の姿が見えるというのは、とってもとってもいいことだと思う。