代表中澤の日々の徒然
POST: 2011.01.12
思い描いた「場面」があるかどうか・・・
恥ずかしながらこの仕事について、ようやくというか、やっとというか、家づくりが少しわかってきた。
おいおい!社長が何言ってんだと、不安がられるのは当然ですが、でも、これって結論を出せないまま永遠のテーマになってしまっている方もいるし、勘違いのまま突っ走っている社長も大勢存在するのではないだろうか。
大工の息子として生まれて、家づくりというこの業界に入ったのが平成7年。社長になったのが平成15年。少々量的にもこなしてきた工務店の社長が思ういい家づくり・・・それは・・・
家づくりをはじめた当初に思い描いた「場面」があるかないか・・・ということにつきる思う。
ようするに希望していたライフスタイル、希望していた生活動線、希望していた家族の在り方があるかどうかということです。
建設会社の宣伝文句は聞き流した方がいいい。高気密高断熱がどうのこうの、外断熱や内断熱がどうのこうの、流し台のスタイルやお風呂の豪華さ、そんなのは二の次。
建ててみて、しばらくして、住んでみて・・・完成して少し経ってから、「この場面が欲しかった!」とか、「こういう生活がしかたった!」というふうに思って頂ければ、その方の家づくりは成功と思っていいと思います。
性能だとか数値的なものはどうでもいい。今時極端に寒い家なんかないと言っていい。気密なんて竣工時だけのもの。高価な流し台やお風呂は、単なる予算に余裕があるだけで、調理ができない流し台や身体を洗えないお風呂なんてない。そこそこのもので十分である。
家を建替えること、新築をするということは、今ある暮らしの「質の向上」である。
夢にまで描いていた家族の「場面」が、実現すればそれでいい。