私の思い㉚やさしい世の中をつくりたい【最終回】

創立55周年を機に、連載にて今までをブログで振り返って来ました。

30回の連載があっという間でした。途中家族にも見られていたことがわかり、恥ずかしい限りでしたが、いろんな意味でよかったと思っています。覗いてくださいました皆様本当にありがとうございました。

もうちょっと・・・その時のダイコクや自分の気持ちを書いてもよかったと感じておりますが、それは今後のブログで小出しにしていきます。

私の生まれた篠ノ井には小さなお店がいっぱいあって、ローカルなやさしいコミュニティーがありました。

昭和なら、どこの街もそうだったのでしょうか。そこは今でいう情報交換の場であり、暮らしを守る防犯活動でもあり、人と人が近い間柄で暮らしていました。それが子供のころ、楽しく見えていたことを思い出します。

仕事を通じて私がしたい仕事は、施主と職人、地域の人と人を繋げること。人と人がやさしく行き交う、そうしたコミュニティーの復活です。

もっともっと長野の木を使い、長野の職人の手間暇かけた価値ある家をいっぱいつくって、世の中を狭くしたいと思っています。

はじめは家族との別れがきっかけで、東京から戻った私でした。その流れで家業を継ぐだけでしたが、ここまで地域や仕事に熱くなれるとは自分でも不思議なほどです。根底にはやはり生まれ育った家族の暮らしや地元の篠ノ井の街の景色がそうさせてくれてます。

≪完≫

創立55周年連載企画「私の思い」30/30