代表中澤の日々の徒然
POST: 2024.03.06
設計
耐震そもそも
能登の地震以来、地震対策は過敏になり過ぎているようにも感じます。
耐震構造は以前より弊社もマストでしたが、設計、特に間取りのつくり方が大切です。
そもそも、間取りだけを先につくってしまうことがよくありません。
間取りを考えながら、同時に構造も頭に入れていく必要があります。あとから耐震精度を上げようと補強したり、構造材を厚くしようとしたり、柱を多くいれようとしたり、後手後手になりがちです。結局地震が発生した際は、そういう弱いところから崩れはじめることになります。無理な設計はダメです。
設計の優先順位も、まず耐震(構造)、その次に好みの間取りやデザインです。
一階と二階の壁の位置を同じくする、通し柱の位置を考える、構造材の組み方などを普通に考慮すればいいだけの話です。大きな空間を求め過ぎてやたらと解放感に走ることが一番よくありません。あと間崩れ(まくずれ)といって、成形ではない部屋、しわ寄せが発生することもよくありません。
お施主様のお考え意見を大切にするあまり、その全てを叶えようとする設計者。気持ちはわかりますが、NOというところはお伝えしないと、お施主様が可哀想なことになります。
ダイコクは、設計時に山辺構造設計事務所に構造を相談させていただいております。こうしたやり取りからスタッフの構造に対する知識も増してきました。それでも無理をせずシンプルな構造、間取りを心掛けています。