代表中澤の日々の徒然

POST: 2024.04.01
住まい・建築設計

家は「ひと」が作る

工務店の家は現場でひとが作る。ひとの手とか性格とか人柄で作られる。

ひとは、図面を書く人、職人として現場で汗を流す人、トラックを運転をして材料を運んできてくれる人、長野県の山から木を伐り出す人、などを指します。

所詮、計算した数値や、パソコンで描いた設計図はそうした「ひと次第」。

釘一本打つところを、きちんと一本打つ。二本打つところを、二本打ちこむ。

隙間がないように断熱材をしっかり充填させる。

家族が集まる居間の床は見た目が良いように節が少ないものを選ぶ。その代わり2階や納戸に節の多いものをまわす。

引き戸の取っ手を少し深めにする。例を上げればいっぱいありますが、木の家はそうしたひとの手や、やさしさが深くかかわる。

図面に書いてあることは所詮単なる線が描いてあって、断熱や耐震性能も普通の計算式が書いてあるだけ、と思っても過言ではないと思う。

要は現場が大切で、木の家はやはり「ひと」です。

■写真 佐久浅間の家より