代表中澤の日々の徒然
住宅の経年変化
展示場を持つと、お客様に対してたくさんのことが、言葉だけでなく実際の目線で説明できることがとてもいい。
思い切って常設展示場を建てたのが平成17年のこと。当時あまりなかった「工務店がつくる自然素材系の常設展示場」を建ててから早いもので7年目に入る。
知り合いの工務店の社長さん(ときには良きライバル)に、展示場を持つことのメリットを聞かれる度に伝えて来た。「絶対つくった方がいい!」と。
展示場を建ててみて、たくさんのいい事があった。決断してみてよかった。中でも現在において一番よかったなぁ・・・と思うことのひとつに「経年変化」が実際に見られるということ。
自然素材は経年変化もひとつの魅力になる。なぜなら生きているから、である。
無垢の木を使うときに大切な要素である「乾燥」具合を気にしてても木はそってしまうし、ねじれも生じる。床板ははじめ白いが、あめ色にその濃さが増してくる。夏の湿気が多いときは、木は膨らむ。そして冬の乾燥期に木は湿気を吐き出しながら縮む。
木は生きてる。壁に使う珪藻土も皆そう。
生きてるから割れたりねじれたり・・・そして膨らんだり縮む。
そうやって人が生活しやすいように、調湿してくれたり、空気も吸ったり吐いたり息してくれている。
だから自然素材の家はいいんだろうなぁ。。。
3・4年で壊してしまい、流行(はやり)でつくっている総合展示場にある超豪華な家とちがい、日々の生活を重視した等身大のダイコク展示場の経年変化を是非楽しんでみてください。そのために、ずっと残しておきたいと思っています。
ダイコクの展示場は10年後、20年後の経年変化のためにも残しつづけます。
これって、決してその時代その時代の流行でつくってないから出来るのでしょうか・・・。