POST: 2024.06.22
メッセージ
木部の出し方 見せ方
今日は「暮らし」とは少し離れ、「設計」について私の雑感。
設計や意匠は暮らしの中のほんの一部です。でもお気に入りの間取りや空間や居場所は、生活を豊かにさせてくれます。
木の家の設計には、センスが大切で一概に木の家といってもいろいろ。とても難しいものです。
空間は木地の木部と薄い色あいの壁、そして設置する家具や道具でつくられます。
人には好みがあり、それぞれですが木地が多すぎるとダサくなります。
若いひとが好むのが、よく太い柱や梁があって、それを強調するような空間がありますが、大人になるにつれて意外と落ち着かなくなるものです。
それとできる限り色もない方がいいです。シンプルな空間を考えていく、それが大人になってくるとなんとなく愛着が自然とつくれます。
私も今年で56才になり、ようやくわかってきたこと、感じてきたことがあります。
自分にしっとりくる空間は、自然と愛着が湧き、上手く言えませんが、長く家そのものを愛するようになります。
いま、朝の9時を過ぎアトリエでブログを書いています。今日はこれから上田の家の完成引渡しとなります。饗場が先ほど出掛けていきました。私もこれから向かいます。沢山のやさしさに触れられる家づくりになりました。