代表中澤の日々の徒然

POST: 2024.06.21
メッセージ

信州の木の限界

長野県産材をたくさん使ったからいい家・・・ではない。

長野県産材を使うことで地球環境の石油資源からなる輸送コストや長野県の森林の状況には、大いに役立つ。しかしそれとお施主様の家にとって、すべてがいい方向に影響するわけではなく、それはそれ。

山がこのままでは荒れるから・・・間伐材の利用方法が確保できないからと、家づくりへ活路を見出し有効利用するのはいい。

でも我々工務店はその良さげなイメージで何でも長野県産材を押し付けることはしてはいけない。

長野県産材は、材木の成長度や節の有無や大小、色艶を考えると日差しが多い地域には見栄えで劣ることがある。これは悪いことではない、しかし見た目も大切なことが住宅建築にはある。決して環境に良いことが、住まいにも当てはまるとは限らない。

やはり適材適所に地元の木を使用していくことが、いま出来る最善の信州の木の家。地元の木を使うことの良いイメージで、お施主様に何でもそれを押し付けることはあってはならない。守るはDAIKOKUクオリティー。

山の環境、輸送コスト、建築コスト、設計力、性能、デザイン力、建設時解体時の廃棄物・・・ほんとうに環境に良い家は工務店のバランスセンスが問われる。