代表中澤の日々の徒然
POST: 2009.03.04
日本人の住まい方から
今日、住宅設備関係の研修会のため、設計グループ3人が東京へ向けて出掛けていきました。弊社は機会があれば率先してこういった勉強会に参加させて頂いております。設計や建材などの講習会には定期的に参加しております。工務店の弱いところは、どうしても情報が入りづらいところにあります。ハウスメーカーと違うところが唯一この点だと感じています。最近は住宅設備もたくさんの商品が出回り、熱源によりその使い方も変わってきております。最近は『電気』が多く使われるようになりました。その前は石油(灯油)が一番多く使われていましたが、ここにきてエコロジー(的)に住むことが支流になってきたからでしょうか。
エコロジーと言えば、冷暖房費を抑えるために家を高気密化したり、電気系設備機器に頼ったりする傾向にあります。車もハイブリッドカーが脚光を浴びて来ました。我々の仕事を考えれば、まずは冷暖房をはじめとする機械設備の使用を前提に物事を考える前に、人間の住み方を昔ながらに、まずは変えていく、もどしていく、っといった考え方の方が大切に思います。冬に部屋の中でTシャツでいられる空間をなにもつくる必要はない、逆に一枚重ね着をしたり、夏はエアコンありきの空間ではなく、窓を開け、風を通し、暑い時期なのだから少々暑いのがあたりまえの生活をしなければならないと思うんです。そのためには、通気のいい家にしたり、庇や下屋を多く用いることが大切なんだと思います(もちろん東京などの密集地は別ですが)。『便利性』や『消費性』だけのエコロジーではなく、人の生活そのものを昔に戻していくことが、まずは第一歩だと考える今日この頃です。