代表中澤の日々の徒然

POST: 2009.03.05

負けることが大切

設計ネタが続いているので、ここでもうひとつ。

春が近づいてきましたが、あれだけ暖かかった2月とはちがい、3月になっても少々寒く感じる今日この頃。でも日差しがだんだん春っぽくなり、街並みも明るさを増してきたような気がします。今回のHPに新しく外観のデザインについて、ダイコクの考えを入れさせていただきました、それは『街並みに負ける外観』が大切であると。外観デザインに協調性を大切にすることを考え始めるようになりました。家づくりを通して今までいろいろな経験をさせて頂きました、はじめはカッコよく見せたいがために、派手な外観にしていた時期がありました。とかく設計事務所の先生が奇抜なデザインの、奇抜な色の、奇抜な外観にして、人目を引く家を造られるケースが稀にあります。以前私もそうでした。小布施や須坂って街並みがいいですよね。風景に負ける家をきちんと造っているのです、風景に勝つ家は造ったらいけないんですよね。その土地その土地の伝統や風景を尊重し、調和のある街を造っていかなくてはいけないと思うようになりました。・・・思うようになった・・・そうです、実は私の家は奇抜な色の家なので、周りのお家に実は助けられています。もし私の家の隣に、ピンクや黒や黄色い壁のお家が建ったら一編にその綺麗な街並みが崩れてしまうのです。私は自らの経験に基づいて『負けること』の大切さに気づきました。なんとも恥ずかしい話ですが、これを教訓にしっかりとした街をつくっていきたいと思っています。