代表中澤の日々の徒然

POST: 2024.02.13
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私の思い⑱あこがれの住宅雑誌

順調とは言えませんが、少しずつ仕事をいただけるようになっていく。そんな中、もっともっと住まいの勉強がしたい、中途半端な健康住宅ではなくほんものの健康住宅をつくりたいと、その思いに馳せていました。

そして、いつかはここで勉強したいと決めていた場所が私たちにありました。

住宅雑誌『チルチンびと』、スタッフみんなであこがれていた本。その工務店の会だった。

雑誌を編集する風土社さんの「チルチンびと地域主義工務店の会」、自然素材や文化のある家づくりを実践する工務店の会。

ここでたくさんの気づき、そして出会いを得ることになります。

たくさん勉強させていただきました、私にとって住まいの大学であり、工務店経営者としての生き方を学んだ大学でした。

義務的ではない、自ら率先して学ぶ内容は本当に面白かった。はじめて学びたいことに出会うことが出来ました。

福島県の四季工房さんが主宰するエアパスの会、そして風土社さんの主催するチルチンびと工務店の会、これまでふたつの会に属することができたことは、自分にとって最大の学びとなりました。

一番の学びは、『家作り』はもちろんなのですが『あるべき工務店の姿勢』でした。

それは会員の工務店に共通することはブレないこと、だった。これと決めたらそれをやり続けること。信念や強みをずっと追求し続けること。

やはり近道などなく、それしかないことがわかった。

とかく、日本の住まいは流行りに流される。

大きな住宅会社や国交省の方々が、こう!と決めたら皆がそれに従う風潮。

矛盾が多い中で、住まいの方向性も日本の「住文化」が忘れ去られ、右にならえで動く。

二酸化炭素の排出量や、エコとか、家計が助かる、といって、息苦しい家をつくっていないだろうか・・・

住む人の思いが伝わらない家づくりに向かっていないだろうか・・・

政治と同じで国が主役になっていないだろうか・・・

主役は住む人、国の政策も大切だけどそれだけではないことも忘れずにいたいと思っています。

少なくともお世話になった2つの会はちがっていました。この反骨ともいえる精神が今のダイコクの原点になっている。

そしてこのチルチンびと工務店の会で、生涯の師と出会うことに・・・。

≪つづく≫

創立55周年連載企画「私の思い」18/30