代表中澤の日々の徒然
私の思い㉓環境への取り組み
家づくりを通じて工務店の仕事の中だけでは、環境問題の本質が理解できなかった。
せいぜい生活の中の消費エネルギーや、家の構造の性能をあげることぐらいしか取り組めていなかった。
もっと環境にやさしい家をつくりたいと考えていました。
しかし環境問題と言っても実にその範囲は広く、どの過程を指すか、何を基準に考えるかで大きく変わるもの。
例えば太陽光発電パネルは、製造時や解体時のリサイクルを考えると、運用時だけで判断することが果たして良いものなのだろうか・・・と思うのと同じ。(最近はきちんとリサイクルができるようになったとのことで、薦めていきたいと考えております)
まずは信州大学工学部建築学科高村教授との出会いから「建設時ゼロエミッション」という研究を長くつづけさせていただいています。
この研究は建設時に出る余った材料を、できるだけなくしましょう、減らしていきましょう・・・という考え方の研究です。
ダイコクの家づくりに欠かせない「自然素材」の活用。実はこの研究から生まれたこともひとつの理由です。リサイクル、リユースできる材料を使ったり、焼却できるものをつかいましょう、という取り組み。住宅建設時に発生する残材のうち、相当数が実は埋められています。エネルギー消費や家計にやさしい家をつくる前に、まずはここから・・・ではないかと思うのです。
出来れば・・理想は、長く持つ家をつくり、住み継がれる家をつくること。
建設時も解体時も燃えるもの、木や石や土みたいに埋めても自然に還るものを使う。極力リサイクル出来る製品を使う家づくりが本当はベストです。できる限り害のある化学製品を使わない家づくりが求められています。
暖かい家、家計にやさしい家ももちろん大切です。でもこうしたことにも並行してきちんと「実行」していきます。
≪つづく≫
創立55周年連載企画「私の思い」23/30