代表中澤の日々の徒然

POST: 2024.03.21
メッセージ住まい・建築省エネ・環境設計

家づくりの変化

家づくりの変化は、特にここ10年で急激に変化している。

中でも「工法」と「価格」が日進月歩、急激な変化になった。

私が自邸を建てたのが今から18年前のことです。その時は当時採用していた空気が家の壁の中を自然の力で循環する工法を用いていました。サッシも樹脂サッシに変わり、断熱材もそれなりに拘りの厚さになりはじめていました。なのでとても快適に過ごしておりました。お正月など冬に親が住む実家に泊まりにいくと、自分が以前まで住んでいたとは思えないほど寒く感じたものです。親に悪いのでそれを言えないほどの違いを感じていました。確実にちがっていました。

それが3年程前、今度はその実家を建て直しました。

今度はどうでしょう。実家の冬を経験していまうと18年前に建てた自邸の寒さに驚きます。こんなに進化しているのか・・・今度は妻に悪いのでそれを言えないのですが笑。でも正月などは実家で寝泊まりするので、感じてないわけはないと思いますが笑。

驚くことにここ10年で自然に通気する工法が長野の気候に対応しずらくなり、環境問題が大きく脚光を浴びて家づくりの根幹が変わったことが原因だと考えます。

住宅の施工価格もグッと上がって来ました。物価の高騰もそうですが、その前にあったウッドショックなどもその原因です。そしてこれから考えられることが職人不足による手間代の値上げなども遅かれ早かれ発生すると考えられます。私がこの業界に入って住宅施工単価が下がったことはありません、統計的に一時あったとしても実感したことはありません。つまり「今」が一番安価ということになります。ウッドショックも相当前に終わっているのに可笑しな話です。でも一度上がったものはなかなか下がらないのではなく、今までが安すぎたということでしょう。

いっとき住めればいい家・・・ではなく、ほんものの良い家を、きちんとつくる時代に戻ったということでしょう。

写真:2015年更埴の家より